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2025.02.19

アラン役 武内駿輔、ジェローデル役 江口拓也が初登壇!
2/18(火)「大ヒット記念舞台挨拶付き上映会~オスカルを愛した男たち~」レポート

革命期のフランスで懸命に生きる人々の、愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子による不朽の名作漫画「ベルサイユのばら」。宝塚歌劇団による舞台化やTVアニメ化もされ、日本中で社会現象となった原作が、連載開始から50年以上の時を経て、完全新作劇場アニメ『ベルサイユのばら』が全国公開中!
本作の大ヒットを記念し、オスカル役を演じた沢城みゆきの元に、オスカルを愛した男たちを演じたアンドレ役の豊永利行、アラン役の武内駿輔、ジェローデル役の江口拓也が集結!会場に集まった大勢のファンに向けて沢城が「もしかして1回のみならず、観るのは2回目だよという方はいらっしゃいますか?」と尋ねると大勢の観客が挙手。さらに「3回以上は?」という質問にも引き続き大勢の観客が挙手をするなど、多数のリピーターが参加していたが、それだけでなく会場にはこの日はじめて鑑賞するという人の姿も。まさに幅広い観客の関心を集めている様子がうかがい知れた。



<オスカルを愛した男たち>ということから、豊永は「わたし以外にもホストの方(江口)と、ハリウッドからいらっしゃった方(武内)が来ていらっしゃっているので。スケール感満載でお届けします」とふたりの衣装にちなんだジョークを交えて、それを受けた武内がまるでハリウッドスターのように「ハロー、ジャパン!」とあいさつ。江口もホスト調に「ご指名ありがとうございます」と返すなど、和気あいあいとした様子の登壇者たちに会場も大盛り上がり。


ちなみに武内と江口は劇場版『ベルサイユのばら』イベントは初参加。あらためて大勢のファンの前に立った武内は、「収録したのが2年前くらいで、楽曲のレコーディングが先なので、それは3年前くらい。無事に形にできて良かった。僕はおふたり(沢城、豊永)と一緒に収録する機会もあったので。お芝居の熱量もしっかりとアニメーションに反映されているというか。いい形で令和の『ベルばら』に息吹を吹き込めたのかなと思います。そういった自信を持てるような内容の作品をお届けできて良かったな、というのが率直な感想」と感慨深い様子でコメント。続く江口も「皆さんが強く愛してくださったからこそ、またこういうタイミングで舞台あいさつをさせていただく瞬間に立ち会えたと思うんです」と切り出すと、「僕は普段、めちゃくちゃひとりで飲み歩くんですが、飲み屋ごとに飲み友がいて。そこではやはりベルばらの話になるんですよね。今までアニメについての感想をもらったことが無かった方からも、パートナーの方と一緒に映画を見に行ったがとてもっ良かったという感想を頂いたり、いろんな方に面白かったと言っていただきました」と報告した。


そしてトークの話題は、この日のイベントテーマである「オスカルの魅力とは?」という流れに。まずは沢城が「オスカルは一度入ると分け隔てがなくなるというか、表裏がない人だと思うんです。そういうあけすけなところが親しみやすさだと思います」とその魅力について語ると、豊永も「スタートラインが違うというところを受け止めた上でオスカルを見ると、沢城さんがおっしゃった通りすごく素直な人。生まれてから近衛隊に行くまでの育ってきた環境、レールがものすごく狭いものだけに、そこに生きてきたオスカルが新しい情報を新鮮に受け止めている。そうした生き方こそが彼女の人間としての成長の仕方なんだろうなと思うと、今の現代社会の情報量の多さとは違う次元で生きてきた人なんだろうなと思う」と分析。


続く武内が「いろんな解釈があると思いますが、僕はオスカルは女性らしいキャラクターだなと感じながらやっていました。ものすごい葛藤とか、揺れ動いている心というものが残り続けているところがあるのかなと。それを隠すわけではないんでしょうが、それを越える意志の強さが魅力かなと。一方でアンドレに見せる表情を見ると、すごく繊細な人物なんだろうなと。そこが愛おしく感じるポイントだと思います」と語ると、最後に江口が「やはり強さ、たくましさといった部分が魅力的なですが、光の部分が強くなればなるほど影が濃くなるわけで。ああいう風にたち振る舞うところにせつなさを感じるんですよね。僕としては『弱音を吐いてもいいんだよ』『そういう部分を見せてもいいんだよ』と思うんですけど、それでも見せないという意志を固めて、いろんなものを閉じ込めて前に進もうとするところに人は感動するし、けれど愛している人だけには見せる部分もあって。そして僕(が演じたジェローデル)の前では決して見せられないんだなと思いました」とコメント。その言葉を聞いた沢城も「めっちゃジェローデルから見たオスカルだよね」と興味深い様子で付け加えた。


そんな3人の男性陣の言葉を聞いて、あらためて“沢城自身が”惹かれるキャラクターとは3人のうちの誰なのか?それぞれ1輪のバラを手にした3人の男性陣は、片膝をついて花を差し出したり、口にバラをくわえたりと思い思いにアピール。そして、しばし考えた後「整いました」と頷いた沢城は「ルイ(16世)!」と力強く語ると、会場は大喝采。

「ルイ……?」と納得がいかない様子の男性陣に向けて、「だってアランはこんなにも頼れるでしょ。こんなに頼れる人のことを好きになったらいなくなった時にどうなっちゃうのかと思うでしょ。妹もいるしね。それとアンドレはね……命とかかけてくれなくていいの。命をかけられると安心できないの。そしてジェローデルは4次元にいるでしょ。まだ現世にいたいから。やはりルイの魅力はティーンエイジャーの頃はわからなかったのよね。年を重ねてくると分かってくるから!」とその理由について解説。まさに「恋人にするなら」ではなく、「結婚するなら」というところにルイの魅力を感じている様子の沢城の説明に「仕方ないよね……」とどこか納得した様子の男性陣だった。



そんな大盛り上がりの舞台あいさつもいよいよフィナーレ。最後のあいさつとして沢城が「レコーディングからはじまった『ベルサイユのばら』も、収録を経て取材などもたくさんやらせていただいて。今日が最後の稼働となります。そんな日にホストの方(江口)と、外国の方(武内)が来てくださって。こんなにも楽しむことができて、すごくうれしかったなという体感で終わることができました」と語ると、あらためて「やはりすごいなと思うのが、この『ベルサイユのばら』という作品の歴史に参加したんだなということ。この先もきっとつくられていく「ベルサイユのばら」の歴史の途中にいられたんだなと。その中に自分たちがいられるという大きな喜びと、たくさん話ができる人が増えたということがわたしの宝物になりました」と晴れやかな表情で呼びかけた。
原作の連載開始から50年以上の時を経てなお、全く色あせることのない『ベルサイユのばら』の世界。オスカル達の生き様、信念、愛など様々な物語が凝縮された2時間の上映には、ジェットコースターのように感情が揺り動かされ、多くの人が感動し涙しました。劇場アニメ『ベルサイユのばら』は現在大ヒット上映中です!

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