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2025.02.03

劇場アニメ『ベルサイユのばら』パンフレット増刷のお知らせ
大好評の原作・池田理代子先生&吉村愛監督のインタビューも一部ご紹介します!

一部劇場にて品切れとなっております劇場アニメ『ベルサイユのばら』パンフレットにつきまして、大好評につき増刷が決定いたしました!
増刷分は上映劇場へ順次納品予定となっております。ぜひ上映劇場にてお買い求めください。

※配送状況等により、劇場によって在庫状況が異なる場合がございます。
※上映劇場一覧は<こちら


※画像はイメージです。実際の商品とは若干異なる場合があります。あらかじめご了承ください。


劇場アニメ『ベルサイユのばら』パンフレットより、原作・池田理代子先生、吉村 愛監督のインタビューを一部ご紹介します。

<原作・池田理代子先生インタビュー>より――
――今回、漫画連載から50年以上を経て、令和の時代に劇場版アニメーションとして「ベルサイユのばら」が制作されたわけですが、今回の企画をお聞きになったときのお気持ちはいかがでしたか?
最初にお話をうかがったのは、今から9年くらい前でした。この時代に「ベルサイユのばら」がまた新しく描かれることが嬉しかったです。しかも女性の監督ということで、この作品で私が言いたかったこと、描きたかったことを男性以上に理解した上で作っていただけるだろうと期待していました。

――本作は限られた上映時間の中で、原作の重要な要素をピックアップして構成された作品だと思います。その中で特に印象に残った場面やセリフはございますか?
特に印象に残っているのは終盤のオスカルですね。物語の結末へ向かっていくオスカルの表現がとても素晴らしかったです。私が言いたかったこと、描きたかったことを全部描いてくださったという感じでした。連載当時、私は「自由とは何か?」という問いをはじめ、いろいろな考えや主張をすべてオスカルに言わせていたのですが、それを余さず表現してくださったと思います。アンドレの死のシーンにも泣けてきましたし、最後もやはり涙があふれてきました。

――映画館にいらしたファンの方たちに向けてメッセージをお願いいたします。
私がこの作品を描いていた頃は、「漫画なんて……」とものすごく世間の大人たちから漫画自体が軽んじられていた時代でした。そうした中で、絶対に後世まで残る作品にしたいという想いを込めて描いたのが、この「ベルサイユのばら」という作品です。その後、やっと大人たちからも認められ、学校の先生から「『ベルばら』は読んでおきなさい」と言われたという話も聞くようになりました。そんな世間の変化を経て、今回は劇場版アニメーションという形で連載から50年以上が経った本作を皆さんにお届けできるのが本当に嬉しいですし、あの頃の自分の想いがまた報われたようにも感じています。原作を未読の方はぜひ原作も読んでみてください。そうして今後も、若い人たちに読み継いでいってもらえる作品であり続けることを願っております。

<吉村 愛監督インタビュー>より――
――本作で描かれるオスカルとマリー・アントワネットの2人は、監督ご自身はどんなキャラクターだと捉えられていらっしゃいますか?
皆さんが最初にお持ちになるイメージでいうと、オスカルはかっこよくて美しい男装の麗人、そして、アントワネットは煌びやかでかわいらしいフランスの王妃だと思います。ただ、よく原作を読み込んでみれば、お好きな方々はわかっていると思いますが、意外とオスカルにはわがままで喧嘩っ早い一面があり、苦悩も多い人間味のある人物です。アントワネットも見た目の華やかさやかわいらしさに反して、寂しさや悩みを抱えた、人の愛に飢えている女性です。原作では2人ともその複雑な内面がよく描かれていて、そこがすごく魅力的なので、今作でもそうしたところをきちんと描きたいと思いました。

――衣装についてもお聞かせください。
衣装については18世紀の服飾を研究されている方に、衣装考証として参加していただいています。作業に入る際、当時の衣装が実際にはどうだったのかがわからないと、簡略化すべき部分もわからないという話になり、キャラクターデザインの岡(真里子)さんも交えてみんなで勉強会をすることにしました。そうした勉強会で衣装考証の先生とディスカッションを重ねるうちに、アントワネットのドレスなどに関してはやっぱり当時の衣装をなるべく再現したいというところに落ち着きました。それで、当時の衣装の構造やどんなところに価値があったのかを勉強し、かなり精巧に再現していきました。髪型についてもそうです。なので、原作とはドレスや髪型が少し違っていたりするところもあるのですが、それは勉強を重ねて当時のものを忠実に再現していった結果です。

――映画館にいらしたお客様に向けてメッセージをお願いいたします。
なるべく原作に忠実に表現したいと思い、漫画を片手にチェックしていたので、原作ファンの方たちにはそのあたりを感じていただけると嬉しいです。また、これまでにも様々なメディアで展開されてきた作品ですが、今回の劇場アニメーション版「ベルサイユのばら」は原作をまったく知らなくても楽しめるものになっています。なので、今までの作品を観てきた方たちにも新しい「ベルばら」として楽しんでいただきたいですし、「ベルばら」に触れたことのなかった方たちにもぜひ多くの方に観ていただきたいです。


■パンフレット情報
オスカル役の沢城みゆき、マリー・アントワネット役の平野綾などの豪華声優陣をはじめ、アニメ制作スタッフや原作・池田理代子のインタビュー&コメントを掲載。
また、劇中に登場する印象的な挿入歌全15曲の歌詞(ムービーエディット版)、
作品の舞台となる18世紀フランスの解説記事、小説家・湊かなえによる作品評など充実の内容が満載!映画の魅力を味わい尽くせる一冊です。

【価格】1,100円(税込)
【サイズ】A4(297㎜×210㎜)
【仕様】48ページ
【素材】 印刷用紙
【製造国】 日本
【発売日】2025年1月31日
【発売元】東宝株式会社
【販売サイト】映画公開劇場

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